中絶した

日記に書き残すのはやめとこうと思ったけど
やっぱり記録しておくことにした。

11月20日は私にとって一生忘れられない
忘れちゃいけない日になったし。

おろす前はさ、こんな風な気持ちになるなんて思ってもみなかった。
中絶をテーマにしてるサイトの掲示板なんかを見て
「後悔するならおろさなきゃいいじゃん。
　自分で決めてしたことなんだからグズグズ言うなよ。」
とか思ってた。

私は一人で育てる経済力もないし、度胸もないから
産まない方がいいと思ったんだよ。

でも違った。
どんなに苦労することになっても産めば良かった。
自分のしたことをこんなに後悔したのって初めてだった。
時を戻してやり直したいってこんなに強く思ったのも初めてだった。
泣いて1日を過ごした。
「なんてことしちゃったんだろう。
　なんでこうなる前にわからなかったんだろう。」

午前10時半に病院に入って、出てきたのが1時頃だったかな。
たった3時間弱で終わっちゃった。
点滴で全身麻酔をかけられてたから
何にもわからないうちに終わってた。
意識が戻った時にお腹が痛くて
「ああ、もういないんだな」って思った。

手術の日から10日経って
もう痛みもなくなったし出血も止まったけど
自分でつけた心の傷はふさがらないよ。
最初の検診のときにもらったエコー写真をみる度に
涙が出る。
ここにいたのに。私の中に存在してたのに。
私の赤ちゃんはつわりって形で存在をはっきり主張してた。

手術した日の晩、すごく久しぶりに祈った。
赤ちゃんが成仏しますように。
今度はちゃんと産んでくれるお母さんのお腹に宿れますように。

でもここ2・3日は祈りながら違うことを考えるようになった。
私が殺してしまった赤ちゃんだけど
また私のところに来てほしいって。
今度は絶対産むから。責任放棄しないから。。。


こんなことになってもまだ彼が好き。
友達はみんな「別れろ」っていうけど。
私、駄目だなぁ。